2015年4月21日にgoogleによって実施された、スマートフォン対応を検索順位のアルゴリズムに取り入れる変更(通称:モバイルゲドン)について、これまでの経緯を簡単にまとめてみます。
2014年11月17日に、Googleはスマートフォンでの検索において「モバイルフレンドリー(mobile friendly)ラベル」を付けると発表しました(日本では2014年12月に「スマホ対応」という表示を開始しました)。
スマートフォンでの検索において、2015年4月21日以降は「スマホ対応」したサイトを優先的に表示すると発表した事で業界は騒然となりました。
つまり、モバイルフレンドリーテストに合格してない(スマホ対応していない)ページは、スマートフォンからの検索において表示順位が下がることを意味します。
4月21日のモバイルゲドンのXデイ以降は、その影響について様々なメディアで報告がなされ、その影響が予想以上に少ないのではないかという希望的観測から、騒ぎはだいぶ沈静化したように思われだした頃、ようやく信頼できるレポートが出始めてきました。
米Adobe Systemsの「Adobe Digital Index」によると、同社が独自に5000のサイトを調査した結果、4月21日のアルゴリズム変更後の2ヶ月間で、モバイルフレンドリーでないWebサイトのトラフィック量は2015年同期比で10%以上減少したのです。
出典:Adobe Systems「Adobe Digital Index」(http://blogs.adobe.com/japan-conversations/adi-mobilegeddon/)
スマホ対応の影響はまだまだ続くのか?
過去に行われたGoogleによるアルゴリズムのアップデートは、記憶にあたらしいところで、被リンクのクオリティを求める「ペンギンアップデート」は6回、良質なサイトのコンテンツを評価する「パンダアップデート」は28回のアップデートが実行されており、今後も続くと言われております。
それを鑑みると、今回のスマホ対応を優先するモバイルフレンドリーも今後継続的に複数回のアップデートが行われ、その影響はますます大きくなっていくと思われます。